
引張強度で最高420MPa、引張弾性率で最高50GPaを実現し、衝撃強度にも優れる、非常に高強度・高剛性の射出成形用・炭素繊維強化樹脂です。
LUVOCOM®XCF(ルボコム エックスシーエフ)とは、ドイツLehvoss(レーボス)社による“eXtra Carbon Fiber”=特殊な炭素繊維強化プラスチック材料です。
独自技術により、従来の炭素繊維強化樹脂よりも高強度・高剛性を発現しています。
衝撃強度も高く、熱膨張が低く抑えられており寸法精度にも優れます。
このような特徴を持つ材料であるため、高い機械特性が必要とされる金属代替やCFRP/GFRP代替として幅広い用途に展開可能で、軽量化やコスト削減効果が期待できます。
一方、ガラス短繊維やガラス長繊維強化樹脂の代わりに使うことで、さらなる軽量化を目指すアプローチも可能です。
炭素繊維自体の比重は約1.8とガラス繊維の約2.5よりも小さく、また同程度の機械特性を発現させるために必要な繊維添加量が少なくて済むので、ガラス繊維強化樹脂を使うよりも最大30%程度の軽量化が見込まれます。
より少ない繊維添加量の材料にすることで成形性がよくなり、デザインの自由度も高まります。
LUVOCOM®XCFは、一般的な射出成形機で成形することが可能で、特殊な付帯設備や技術は必要とされません。
他の炭素繊維強化樹脂・ガラス繊維強化樹脂との物性比較
LUVOCOM®XCFの物性を、他の炭素繊維強化樹脂・ガラス繊維強化樹脂と比較しました。すべて繊維含有量は30%での比較です。
引張強度
LUVOCOM®XCFはGF強化樹脂と比べると最大100%高く、一般的なCF強化樹脂と比べると33%高い結果が確認されます。

引張弾性率
LUVOCOM®XCFはGF強化樹脂と⽐べると最⼤178%⾼く、⼀般的なCF強化樹脂と⽐べると20%⾼い結果が確認されます。

シャルピー衝撃強度
LUVOCOM®XCFはGF強化樹脂と⽐べると最⼤60%⾼く、⼀般的なCF強化樹脂と⽐べると160%⾼い結果が確認されます。

LUVOCOM®XCFの代表グレード
LUVOCOM®XCFはベース樹脂の異なる複数グレードがございますので、⽤途や必要特性に適した材料をご選択いただけます。
ご要望に応じたカスタマイズグレードも開発しています。
各グレードの物性表・成形条件表をご⽤意していますので、ご希望の⽅は下記連絡先までお問い合わせください。
| 品番 | ベース樹脂 | CF含有量 % | 引張強度 MPa | 引張弾性率 GPa | シャルピー衝撃強度 kJ/m² | 比重 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| LUVOCOM 1/XCF/12 | PA66 | 12 | 230 | 12 | 65 | 1.19 |
| LUVOCOM 1/XCF/30 | PA66 | 30 | 315 | 29 | 90 | 1.27 |
| LUVOCOM 1/XCF/40 | PA66 | 40 | 315 | 37 | 90 | 1.33 |
| LUVOCOM 20/XCF/35/BK | PPA | 35 | 386 | 39 | 65 | 1.35 |
| LUVOCOM 1301/XCF30/EG | PPS | 30 | 270 | 34 | 48 | 1.45 |
| LUVOCOM 1105/XCF/30 | PEEK | 30 | 325 | 33 | 60 | 1.41 |
LUVOCOM®XCFコンパウンドの⽤途事例
- 機械要素部品(ポンプインペラー、ギア、カムシャフト、コネクティングロッド、スレッドガイド)
- ⾃動⾞部品(給排気システム部品、真空ポンプ、ステアリングユニット、駆動部品)
- スポーツ・レジャー部品(スキーのビンディング、ローラースキー部品、 ⾃転⾞部品、リール部品)
- 航空宇宙部品(航空機荷物棚パーテーション)