ドローン用プロペラ・フレームの材料選定|アルミ・CFRPと比較したLUVOCOM XCFの特長
2026.8.5
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技術情報
プロペラ、モーターハウジング、機体フレーム――ドローンの性能は「いかに軽く、いかに強い部材を作れるか」で決まります。
金属や熱硬化CFRPが定番とされてきましたが、射出成形が可能な炭素繊維強化樹脂「LUVOCOM XCF」という選択肢が、設計の自由度とコストの両面で新たな解を提示しています。
LUVOCOM XCFは高性能炭素繊維(XCF技術)と熱可塑性樹脂を独自のコンパウンドプロセスで組み合わせた材料です。アルミニウムに対して約50%、PA66 GF50に対して約43%の軽量化が可能で、全長1.4m(56インチ)クラスの大型プロペラブレードにも射出成形での対応実績があります。機体重量の削減は、飛行効率・航続距離・積載可能量のすべてに直結します。
曲げ強度527MPa、曲げ弾性率31GPa、引張強度は最大520MPa、衝撃強度は90kJ/m²というスペックを持ち、高速回転するプロペラやモーターハウジングにかかる遠心力・振動疲労に対して十分な耐久性を発揮します。疲労特性にも優れるため、長期運用を前提とした産業用ドローンや物流ドローンの構造部材に適しています。
一般的なポリアミド(PA66など)は吸湿によって強度・剛性が低下しやすい材料ですが、LUVOCOM XCFでは、湿度環境への依存度が低いグレードを用意しており、高い寸法安定性を実現します。屋外での連続運用や、精密な嵌合・組付けが求められる部品において、性能のばらつきを抑えられる点は設計者にとって大きな安心材料です。
-40℃から240℃を超える範囲まで対応可能で、寒冷地から高温環境まで安定した性能を維持します。また熱硬化性CFRP(プリプレグ積層)が手作業中心で工程が長くなりがちなのに対し、LUVOCOM XCFは熱可塑性樹脂のため射出成形での量産に適しており、複雑形状の一体成形やサイクルタイム短縮によるコストダウンも見込めます。
材料選定の比較イメージ
| 比較項目 | アルミニウム | 熱硬化CFRP(積層) | LUVOCOM XCF |
|---|---|---|---|
| 重量 | 重い(基準) | 軽い | アルミ比 約50%軽量 |
| 量産性 | 切削・加工が必要 | 積層・硬化に時間を要する | 射出成形で量産に対応 |
| 複雑形状の一体成形 | 困難 | 困難 | 可能 |
| 耐湿性・寸法安定性 | 高い | 製法次第 | 高い |
| 使用温度範囲 | 広い | グレード次第 | -40℃~240℃超 |
※使用温度範囲は品番によって異なります。
当社は、ドイツLEHVOSS社製LUVOCOM/LUVOBATCHシリーズの日本総代理店として、グレード選定から成形条件のご相談、サンプル提供まで一貫してサポートしています。ドローン用途に限らず、軽量化・高強度化をご検討の設計担当者様は、お気軽にお問い合わせください。
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